伊藤主税(and pictures)、阿部進之介、山田孝之らが「だれでも映画を撮れる時代」をテーマに、メジャーとインディーズの垣根を超えて映画を作り上げる短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」。俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャン、一般公募からの選定クリエイター、総勢36名が監督した短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開していくプロジェクトです。
この選定クリエイター枠12作品に選ばれなかった407作品の中から、個性が際立つ作品をラインナップしたのが「MIRRORLIAR FILMS plus(ミラーライアーフィルムズプラス)」です。年齢・性別・ジャンルも異なる多彩な10作品を、1年間を通して全国主要都市のミニシアターで上映していきます。
神奈川の港町・真鶴を舞台に、大阪から夜逃げしてきたバイオリニストを目指す少女・リラ(17)と、ロックスターに憧れる干物屋の少年・純平(17)が織りなす爽やかな青春物語。
池田智/Satoshi Ikeda
テレビディレクター。愛媛県出身。高校卒業後、大阪の映像制作会社に入社し、バラエティ番組の制作に携わる。フリーランスを経て、現在は、T B Sスパークルで主に配信用映像コンテンツの制作を担当。
冬支度を始めた関東近郊の山里で、原則食糧現地調達というルールの元、生まれて初めて鹿を追った。
日が経つにつれ、飢えと同時に鋭くなっていく感覚。
遂に自分と同じ大きさの哺乳類と目が合った瞬間、得体の知れない感情に襲われる。
蚊を潰し、魚は〆ても赦される、では鹿は?そして人間は?
鹿狩りの様子をまとめた短編ドキュメンタリー。
井手内創/Soh Ideuchi
1992年8月25日生まれ。神奈川県出身。文化服装学院に入学。卒業後映像制作会augment5 Inc.、November,Inc.を経て2017年よりフリーランスの映像作家に。企業の広告映像からharuka nakamuraを筆頭とするアーティストのドキュメンタリー、また村上虹郎やカトウシンスケを主演に迎えたMV等幅広く創作を続ける。
イルミネーションの輝くある夜、直也は恋人のまいを待っていた。
2人の新居として購入した、高級マンションの最終契約に向かうため待ち合わせしたのだ。
震える手を抑え、契約完了のハンコを押す寸前、
ふとスマホを開くと、1ヶ月前に会った元カノからメッセージが来ていた。
「あれから、生理が来ないんだけど・・・」
伊藤祐輝/Yuki Ito
1987年1月24日生まれ。北海道出身。 2009年、俳優として映画「ぼくはうみがみたくなりました」のオーディションで主演に、翌2010年の「武士の家計簿」では主演夫婦の息子役に抜擢される。虚構の劇団「イントレランスの森」(12)、「飛龍伝21~殺戮の秋」(13)等の舞台にも出演し、自身でも劇団を立ち上げる。また、映画「シン・ゴジラ」(16)、「アウトレイジ 最終章」(17)、「さらば、ダイヤモンド」(18)、「Daughters」(20)、「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(21)、ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season」(17)、「シャーロック」(19)などの話題作にも出演。監督としては今回が初脚本・初監督作品となる。
広い宇宙の真ん中に、小さな惑星がありました。
そこにいる人達は皆、ひとつの事に注目しています。
それは彼らの惑星を外側から見る事です。
一人の宇宙飛行士が惑星の周りを漂い、彼らに映像を送っているのでした。
小原正至/Seiji O'Hara
映像・アニメーション作家/クラシックバレエカメラマン
自分を400年生きた吸血鬼だと名乗る謎めいた老婆と、お年寄りを騙して金をせしめようとする男。その顛末はいかに。場末な喫茶店で展開する会話劇。
鈴木龍/Noboru Suzuki
岩手県盛岡市出身。2020年、短編映画「化身」を完成させる。2021年完成予定の小路紘史監督自主制作第二弾「辰巳」ではプロデューサー等で参加。
インターネットで知り合った昴と香。彼らは心中を図るため、香の故郷である岩手を目指す。
ひきこもりの昴は謎の少女、香を前に死に対する自分の思いを再確認していく
関翼/Seki Tsubasa
1999年 宮城県生まれ、神奈川県育ち。
2021年、日本大学藝術学部映画学科監督コース卒業。その後、フリーランスで映像制作の活動を始める。
大学の卒業制作『AREA』がMIRRORLIAR plusにて入選。
何かの気配を感じて目覚めた朝、ひばりは庭で蛇のぬけがらを見つける。ひばりの時間はある日から止まったまま、戻りゆく日常を受け入れられずにいた。夫が玄関先に置いて行った弁当を持って家を出るひばり、やがて雨が降り出す。煙草屋の軒先で雨宿りをしていた太一は、ひばりに借りた黄色い傘を媒介に、白昼夢を見る。
田中晴菜/Haruna Tanaka
大学卒業後会社員として勤務。2016 年 4 月ニューシネマワークショップクリエイターコース修了、自主映画制作を開始。
『いきうつし』では、あいち国際女性映画祭短編部門グランプリ、第42回アジアンアメリカン国際映画祭公式上映等他、受賞入選多数。『ぬけがら』では、第38回トリノ映画祭国際短編コンペティション公式招待、ROTH BART BARON Music Video Award LOUD COLOR(S) FESTIVAL「CHEEZY MAN」公式 MV採用、ダマー国際映画祭審査員セレクションノミネート(10月2、3日開催予定)等、国内外で高い評価を受け、上記2作の併映にて2021年6月26日より1週間、池袋シネマ・ロサ新人監督特集vol.7にて、特集上映が組まれた。『燐(長編時代劇企画)』2020年京都映画企画市映画企画コンテストファイナリスト。現在は『幸福な装置』を制作中。
カズサはジョギングが趣味の男。いつものようにラジオを聴きながら走っていると、
「ジョギング中に見かける男性にラブレターを渡そうと思っている」というメールが紹介された。
手紙を受け取るのは俺か、俺以外か。運命のナイトジョギングがスタートする。
田村悠/Yu Tamura
普通の会社員。
20代からの音楽活動を通して出会った仲間の影響で
写真や映像に興味を持ち、撮影や映像企画を経験する。
それらすべてを活かせるものとして映画制作にも興味をもつが、
なかなかハードルが高く踏み出せないでいた。
しかし偶然見つけたMIRRORLIAR FILMSのインタビューで山田孝之さんの
「映画監督を職業としない人達が入ってきてほしいと思っている」
というコメントを真に受けて一念発起し、
音楽仲間を誘って「ナイトジョガーズ」を制作した。
「死者に会える」という森にやってきた主人公の男。
男は年季の入った鈴を持ち、何かを探して森の奥へと進んでいく。
やがて日が暮れ、深い森を暗闇が包む中、男は小さな灯火を見つける。
藤森圭太郎/Keitaro Fujimori
1985年生まれ、静岡県出身。日本大学大学院芸術学研究科修士課程修了(映像芸術専攻)。
2012年、李相日監督の助監督として映画作品に参加。また、写真家 宮本敬文氏のwhisky studioに参加し、ドキュメンタリーやライブ映像の撮影、編集をつとめる。
主な監督作に『diff』(Short Shorts Film Festival & Asia 2020ジャパン部門選出、The Philip K Dick Film Festival 2021 Best Eschaton, Singularity and Beyond Short受賞)、『The DOGGY's LOOK』(2019)など。
2020年、Amazon Prime Videoで独占配信された新作歌舞伎、図夢歌舞伎『弥次喜多』(共同監督)がある。
主人公の山下は吃音症から周りとの環境に劣等感を感じる日々を過ごしていた。
友人の些細な一言でお笑い芸人を目指していたことを思い出し、退社をきっかけに新たにお笑い芸人という夢へと挑戦する物語。
前大道豊/YutakaMaeomichi
1996年生まれ。広島出身。
制作会社でカメラマンとして勤務しながら、
個人の活動としてもMVや短編作品を監督している。